「少し興味はあるけれど、社交ダンスってどんな世界だろう」。僕自身も、大学に入るまではダンスとは縁のない生活をしていました。ここでは、初めて踊った頃のことと、続けるうちに見つかった楽しさをお話しします。
きっかけは、大学の新入生歓迎会でした
高校まではバレーボールや陸上競技をしていました。大学の新入生歓迎会でたまたま声をかけられたのが社交ダンス部で、そのあと競技会を見に行ったのが、ダンスに触れるきっかけです。
最初に驚いたのは、応援の声の大きさでした。優雅に踊るイメージを持っていたのですが、結果が出れば本気で喜び、負ければ本気で悔しがる。目標に向かって取り組む先輩たちの姿が印象に残りました。
しかも、ほとんどの人が大学に入ってから始めたと聞きました。自分と同じように経験のなかった人が、こんなふうに踊るようになる。その姿を見ているうちに、僕も部に入っていました。
「意外とできる」と思った、そのあと
初めて踊ったときは、「意外とできる。才能があるかも」と思いました(笑)。ところが、始めて1か月ほどで出た競技会の映像を見ると、自分が格好よく踊っているつもりだった姿と、ずいぶん違っていました。
そのときはショックでしたが、少しずつできることが増えると、また面白くなってきます。同じ足型でも、音楽に合うようになったり、相手と動きが合ったりすると、踊っている感覚が変わります。
新しいステップを覚えるだけでなく、すでに知っている踊りの中にも発見がある。長く続けている今も、それは変わらない楽しさです。
始めた理由と、その後の目標は違ってもいい
音楽が好き、衣装に惹かれた、夫婦で楽しめる趣味を探している。きっかけは人それぞれです。僕も、最初からプロになろうと思っていたわけではありません。
大学卒業後は大学院へ進むつもりで、受験にも合格していました。その頃、通っていたエムズダンスアカデミーの三輪先生にプロの道へ誘っていただき、悩んだ末にダンスを仕事にすることを選びました。
もちろん、誰もが競技や仕事にする必要はありません。毎週踊る時間が楽しみになる方も、パーティーに向けて練習する方もいます。踊ってみてから、自分が好きな楽しみ方を見つけていけばよいと思います。
最初は、実際に一緒に踊ってみる
社交ダンスは、足の順番だけでなく、立ち方や相手とのタイミングも大切なダンスです。見ているだけでは分かりにくいことも、先生と組んで動くと、感覚がつかめることがあります。
初心者向けの個人レッスンや団体、サークルなら、基本から少しずつ触れられます。周りのペースが気になる方は、未経験から参加できるかを確認したうえで、自分に合う形式を選んでください。
体験したあとに、「音楽に合わせるのが楽しかった」「この種目をもう少し踊りたい」と思えたなら、それが次の一歩になります。僕が競技会でダンスのイメージを変えたように、実際に触れてみると、思っていなかった魅力が見つかるかもしれません。